斎藤英次商店の新サービス!塩ビ管リサイクル回収への挑戦

建設現場や設備工事の裏側では、毎日のように「使い終わった塩ビ管」が静かに積み重なっていきます。
目立たない存在ですが、確かに社会を支えてきた資材であり、不要になった瞬間から多くの現場を悩ませる存在でもあります。
従来、塩ビ管は「埋め立て」か「中間処理」というルートが主流でした。
リサイクルが難しく、少量対応もしづらい、さらには受け入れ先が少ないため排出業者は処理に困り現場で長年保管してしまう状況も見られました。
しかし、塩ビ管の処理に斎藤英次商店が新しい選択肢を切り開きつつあります。
それは、塩ビ管を「廃棄物」ではなく「資源」として扱い直し、循環の仕組みを再構築しようとする動きです。
本記事では、塩ビ管の廃棄にどんな課題が潜んでいるのか、そこへ当社がどのように貢献できるのか、そしてこの取り組みが社会にどのような変化をもたらすかについて紹介します。
塩ビ管回収の詳細はこちら
塩ビ管リサイクル回収のはじまり

塩ビ管は建設・設備のあらゆる現場で使われる材料ですが、意外にもリサイクルができていないです。
国土交通省の調査では、建設現場で分別された廃塩化ビニル管・継手の約45%が最終処分にて埋め立てられているという結果が示されており、資源循環が進んでいない実態があります。
出典:国土交通省,プラスチック、廃塩ビ管・継手の現状等について
実際、廃棄したい塩ビ管を中間処理業者に持ち込もうとしても、少量だったり混在物があったりすると受け入れ不可と断られたり、処分費用が高額になってしまうことも珍しくありません。
その結果、処分せずに現場の片隅に置かれたままになるケースもあります。
当社でもこれまで、産業廃棄物の塩ビ管の処分先が決まらなかったり、金額に折り合いがつかず、受注に至らないケースが少なくありませんでした。
塩ビ管リサイクルの転機
しかし、ここに新たな突破口が開きました。
マテリアルリサイクルを行う塩ビ管の処理企業が登場し、リサイクル先をつなぐ直送でリサイクルが現実的になったのです。
当社はそこに目を付けて、「処分費用を抑えたい」「少量の塩ビ管を廃棄したい」「埋め立てるのではなくリサイクルして環境貢献したい」といったニーズを満たすために塩ビ管リサイクル回収の提供を開始しました。
わが国では、塩ビ管は 1951 年頃から製造され、当初は呼び径 100以下で圧力用途から始まり、1957年頃から下水道管に使用され始めました。
出典:下水道週刊,2022年5月号「SDGs 未来環境を支える下水道」特集,特別企画へ_塩ビ管継手協会
塩ビ管リサイクル回収の流れ
実際にどのような流れで当社が回収、リサイクルしていくのかをまとめました。
排出者
建設現場や解体現場では、施工や設備更新の過程で使用済みの塩ビ管が発生します。
まずは、現場で出るこれらの塩ビ管を集めて保管します。
収集運搬業者
排出される塩ビ管の種類や量、保管状況を確認します。
その情報をもとに、回収車両の手配や積み込み方法、リサイクル先の選定など、最適な回収ルートを決定します。
収集運搬業者
当社が持つ10のリサイクル拠点と、地域最大級の車両・ドライバーネットワークを活かし、迅速に回収を行います。
最低回収量は10kgから対応可能です。
収集運搬業者
回収した塩ビ管は中間処理を挟まず、直接リサイクル業者へ運びます。
リサイクル業者
現地でマテリアルリサイクルが行われ、塩ビ管は新たな塩ビ製品の原料として生まれ変わります。
中間処理費が不要なため、安価に廃棄できる点も大きなメリットです。
塩ビ管ではリサイクル拠点で粉砕され、再び塩ビ管として使われる水平リサイクルが行われています。
今後の展望
塩ビ管リサイクル回収は、現場の負担を軽くするだけの仕組みではありません。
これまで「処理しづらい」という理由で後回しになってきた資材に、きちんと循環の行き先を用意することで、建設業界そのものの働き方を変えていく可能性があります。
回収と再資源化を一連の流れとして整えることで、無駄な保管や余計な処理コストが減り、現場の判断もシンプルになります。
こうした仕組みが積み重なれば、業界全体で使いっぱなしにしない文化が育ち、資源を活かし続ける未来が見えてきます。
最後に

塩ビ管リサイクル回収は、廃棄物の扱い方を見直す小さな取り組みのようでいて、実は大きな変化の入口です。
もう使えないと見なされた資材に、もう一度役割を与えることは、現場の効率化だけでなく、資源を大切にする社会づくりにもつながります。
現場で放置されがちだった塩ビ管が、再び原料として動き出す。
その一つひとつの循環が積み上がることで、これまで当たり前とされてきた埋め立てという選択肢に、新しい選択肢が生まれています。
塩ビ管から始まったこの取り組みは、他の資材へ、そして業界全体へと確実に広がっていくはずです。
廃棄物でお困りの方
斎藤英次商店では、さまざまな廃棄物の収集運搬サービスを提供しております。
廃棄物でお困りの方はお気軽にご相談ください。
廃棄物依頼はこちら
▼塩ビ管リサイクル回収の料金を知りたい方は下記をクリックして、ご確認ください。
