何度でも伝えたい。ロウ引き段ボールは禁忌品です!
こんにちは!松戸営業所のエイジくんです。

今回は、どうしても、何度でもお伝えしたいことがあります。
それは……「ロウ引き段ボールは、古紙としてリサイクルできません!」ということ。
ロウ引き段ボールとは
日々、多くの段ボールを回収していると、ときどき混ざってしまうのが「ロウ引き段ボール」や「ワックス加工された紙類」です。
これらは、再生工程で溶けにくく、異物として残ってしまうため、新聞やトイレットペーパーのような再生紙には使えないんです。
「えっ、段ボールなのにリサイクルできないの?」
そう思いますよね。私もこの業界に入るまで知りませんでした。
✔ 一般的な段ボールより内側の色が濃い
✔ 触るとロウ(蝋)が付く
✔ リサイクルする際に大きなトラブルとなるため焼却・廃棄
【ロウ引き段ボール↓】

実際、こんな声をよく耳にします
「リサイクルしてるから大丈夫だろうと思っていたら、まさかリサイクルできない段ボールだったとは……!」
そう、見た目は普通の段ボールでも、ロウがしみ込んでいると禁忌品(リサイクルできない紙類)になってしまうんです。
✔ 冷凍食品が入っていた段ボール
✔ 水濡れ防止のためにロウ引きされたパッケージ紙
禁忌品が混ざるとどうなるの?
リサイクル工程において、混入したロウ引き段ボールは溶けずに異物となって残ってしまい、
「製品の品質が落ちる」「設備トラブルを引き起こす」「最悪、まるごと廃棄せざるを得ないケースも」という、大きな影響を及ぼします。
そのため、選別現場では日々、細心の注意を払って「禁忌品」を除去しているんです。
エイジくん、ロウ引き段ボールを知る
私自身、この仕事に就くまで「ロウ引き段ボール」という言葉すら知りませんでした。
でも、現場に出て、先輩に教わり、紙の再生工場のことを学ぶうちに、「知らないうちに迷惑をかけてしまっていたかもしれない」と、ヒヤリとしたことを覚えています。
知っているつもりでも、知らないことって本当にたくさんある。
だからこそ、こうして情報発信する意味があると感じています。
何度でも伝えたいこと
私たちはリサイクルのプロですが、出してくださる皆さんの協力がなければ、きれいな資源循環は成り立ちません。
だからこそ、何度でも伝えます。
✔ リサイクルに出すときは「汚れ・加工」に注意
✔ 不明なときは、お住まいの自治体や回収業者に相談を
エイジくんのちょこっと雑学!(ちびっこ向けver.)
紙は水に溶けるけど、ロウは水をはじく!
だから、ロウがしみ込んだ段ボールは、お風呂に入っても紙のふりして「ボク、紙じゃないもん!」って言ってるようなもの。ちょっとズルいよね(笑)
でも、そのせいでリサイクルの仲間に入れないのは、ちょっとかわいそう…。
みんなが正しく分けてくれたら、他の紙たちはもっと気持ちよく生まれ変われる!
最後にひとこと
斎藤英次商店では、正しい分別が広がるよう、これからも情報発信を続けていきます。
ぜひご家庭や職場でも、「これ、リサイクルできるかな?」と立ち止まってもらえたらうれしいです。
それでは、また次回👋