2025.05.30

その他

斎藤英次商店本社

株式会社文伸さんの印刷工場を見学してきました！

はじめに

皆さんこんにちは！斎藤英次商店マーケティングチームです。

私たち斎藤英次商店は、先日の5月27日、株式会社文伸様の工場見学をさせていただきました。

株式会社文伸は、「街の印刷屋」として1962年に創業。その後、時代のニーズに合わせて印刷技術や設備を臨機応変に導入し、現在は東京都三鷹市に社屋を集約して事業を展開しています。

環境に配慮したエコな印刷方法や素材を積極的に採用し、サステイナブル印刷のリーディングカンパニーとして知られています。一方で、印刷業以外にも、島の地域支援のために焼酎や椿油などの地域産品を販売する事業も行っているそうです。

本ブログでは、そんな文伸さんの工場見学について詳しくご紹介します。

工場見学の前に、「サステイナブルな印刷」について触れておきたいと思います。

これを理解してこそ、工場の魅力もより伝わるはずです。

まず1つ目は、GP認定（グリーンプリンティング）です。これは、一般社団法人日本印刷産業連合会が運営する認証制度で、環境に配慮した印刷工場を認定するものです。全国で認定されているのは約440工場と非常に少なく、取得は容易ではありません。

次に紹介するのは、森林認証です。これは、持続可能な森林管理を促進する国際的な認証制度です。紙は木材を原料としていますが、森林認証を取得した紙は、その木材が環境に配慮し、持続可能な方法で管理・利用されていることを証明しています。

これらのGP認定と森林認証を両立させた印刷を実現することで、株式会社文伸は「サステイナブルな印刷」という強みを獲得しています。これら認証の取得は並大抵の努力では叶いません。それだけ、社員の皆さんの熱意と努力が込められているのです。

① オフセット印刷について

工場に到着すると、温かい社員の方々のお出迎えと挨拶から見学は始まりました。

最初に、「オフセット印刷」についてご案内いただきました。

オフセット印刷とは、シアン・マゼンタ・イエロー・ブラックの4色の版を用いて、色を重ねて表現する方法だそうです。

こんな印刷の方法もあるのかと、とても勉強になりました。

② 印刷機見学

次に、実際の印刷機を見学しました。かなり大きな機械で、各色の版が所定の位置に設置されている様子は圧巻でした。

（印刷物の情報保護のため、一部モザイク処理をしております。）

社員の方のお話によれば、この4色（シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック）でほぼすべての色を表現でき、明るさの調整にはイエローとブラックを使用しているとのことです。

実物の印刷物を顕微鏡で見てみると、微細な点の重なりにより色が表現されているのが確認できました。

さらに、2025年1月には、高精度のデジタル印刷機も導入したそうです。こちらは、金や銀などの特殊色を刷ることができる最新鋭のものです。実際に印刷されたサンプルを見ると、金色や銀色の美しい仕上がりに目を見張ります。

③製本

最後に、製本工程を見学しました。こちらで見学したのは、雑誌やパンフレットなど、冊子状の印刷物を作るために印刷物を加工する機械でした。

特に印象的だったのは、使用される糊についてのお話です。

この一見するとガムにしか見えない白い塊は、「難細裂化EVA系ホットメルト」と呼ばれる糊で、従来の糊と異なり、細かくなりにくいので、紙の原料であるパルプに混入しにくく、リサイクル時の品質低下を防ぐ工夫がされています。

紙のリサイクルや環境への配慮に対しても社員の皆さんがこだわっていることが伝わってきました。

環境に配慮した印刷事業を中心に、株式会社文伸は企業の周年事業のサポートも積極的に行っています。周年事業は、創業や創立〇〇周年を祝う行事であり、近年ではブランディングや社員のモチベーション向上、帰属意識の強化に活用されています。

文伸さんは、長年の経験を活かし、周年ロゴの作成や記念品（ノベルティ）の制作、記念動画や式典のサポートなども手掛けているそう。

私たち斎藤英次商店も、ノベルティとしてオリジナルのBOXティッシュケース（当社のパッカー車をイメージしたデザイン）を作成していただきました！

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

工場見学を通じて、普段目にしない印刷の裏側や、環境に配慮した取り組みについて深く理解でき、とても貴重な体験となりました。

株式会社文伸の皆様には、丁寧なご説明と温かいおもてなしに心から感謝申し上げます。