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斎藤英次商店本社

大量の産業廃棄物を処分する方法とは?事例形式で紹介!

「気づいたら倉庫の隅が廃棄物の山になっていた」
事業所や倉庫、工場、施設などでは、使わなくなった椅子や棚、机、清掃用具、容器類が少しずつ増えていき、気づけば一か所にまとめて積み上げられている。
最初は「そのうち片付けよう」くらいの量でも、忙しさに紛れて手をつけないまま時間が経ち、いつの間にか自社だけでは分別も搬出もできない規模になってしまう。そういうケースは意外と多いものです。
 
この記事では、大量の廃棄物が発生・放置されやすい現場にはどのような課題があるのかを整理し、溜まってしまった廃棄物を業者に回収してもらうためのポイントを事例形式で解説します。
倉庫や事業所に大量の廃棄物が溜まり、「どこに相談すればいいのかわからない」「何から始めればいいのかわからない」とお困りの方は、ぜひ参考にしてください。
  

大量の廃棄物が溜まってしまう会社の特徴

大量の廃棄物を処分できないまま、長期間保管してしまっている会社には、いくつかの共通点があります。
 

処分を先送りしてしまいがちな状況
・木製品や金属製品、プラスチック製品が混在している
・廃棄物に椅子や棚などの大型品が多い
・廃棄物の山になっており、全体量を把握できない
・分別や搬出を担当する人員を確保できない
・一度の運搬では回収できないほど量が多い
・何から手を付ければよいか分からない

 
こうした現場で処分が進みにくい理由の一つが、さまざまな種類の廃棄物が混在していることです。
たとえば、木製の棚や机、金属製の什器、プラスチック製の容器、布類などが一か所にまとめて置かれていると、それぞれをどのように分別し、処理すればよいのか判断しにくくなります。
さらに、大型の棚や机の下に小さな廃棄物が入り込んでいることもあり、外から見ただけでは全体の種類や量を把握できない場合もあります。
そのため、「とりあえずまとめて置いておこう」と後回しにしているうちに、少しずつ廃棄物が増え、自社だけでは手を付けにくい状態になってしまいます。
 

 

廃棄物をそのままにしておくとどうなる?

廃棄物を長期間同じ場所に置いたままにしていると、保管スペースが狭くなるだけでなく、さまざまな問題につながります。
 

事業用スペースを使えなくなる

廃棄物が倉庫や敷地の一角を占めていると、本来、製品や資材、設備などを置くためのスペースが使えなくなります。
限られた事業スペースを廃棄物の保管に使い続けることで、スペースを有効活用できないだけでなく、作業動線を妨げるなど、業務効率の低下につながることもあります。
 

そもそも「何がどれだけあるか」分からなくなる

廃棄物の山に新しいものを追加し続けると、下や奥に何が埋もれているのか把握できなくなります。
中身が分からないと、素材ごとに分別ができず、必要な回収方法や車両の台数も判断しにくくなります。
 

搬出作業時の安全性が下がる

椅子や棚を高く積み重ねると、荷崩れや転倒のリスクが上がります。
屋外に長期間置かれていた場合は、家具や木材が劣化し、持ち上げた瞬間に壊れてしまうこともあります。
 

分別が難しく処分費が高くなる

木くずや金属、プラスチックなど、異なる種類の廃棄物が混ざったままの状態では、混合廃棄物として処分することになります。
混合廃棄物は、あらかじめ分別して品目ごとに処分する場合と比べて、処理工程が増えるため、処分費用が割高になります。
 

「保管しているだけ」も、実はコストがかかっている

廃棄物そのものの処分費用だけでなく、それが占有しているスペースの賃料や坪単価、管理の手間まで含めると、保管の長期化は見えないコストを積み重ねていることになります。
数字にしてみると、案外バカにならない金額になっているケースもあります。

 

回収業者は大量の廃棄物をどう回収するの?

ここからは、椅子、棚、机、収納家具、清掃用具、容器類など、事業活動の中で使われていたさまざまな廃棄物が一つの山になっていた現場を例に、回収業者はどのように回収を進めていくのか紹介していきます。
  
 
  

今回の事例の回収品目
・事務用の椅子
・木製の棚や収納家具
・机やテーブル
・金属製の什器
・バケツやプラスチック容器
・ほうきなどの清掃用具
・板材や木材
・布やクッションを使用した家具
・袋に入れられた廃棄物
・その他の不要となった備品類

  

STEP1 回収前に廃棄物の種類・量を確認する

いきなりトラックを手配して廃棄物を積み込むわけではありません。
まずは、現場にどのようなものがあり、どの程度の量があるのかを確認します。
事業所から排出される不要品であっても、品目や材質、発生状況などによって適切な処理方法が異なるためです。
 

回収前に確認する主なポイント
・どのような廃棄物が含まれているか
・廃棄物のおおよその量
・大型品や重量物の有無
・液体や危険物などが含まれていないか
・収集運搬や処分が可能な品目か
・どの程度の分別が必要か
・車両やコンテナを設置できるか
・搬出作業を安全に行えるか

 
事前にすべての廃棄物を細かく分別できていない場合でも、まずは現場の状況や写真を確認し、どのように回収を進めるかを検討します。
廃棄物の種類や量、保管状況に応じて、必要な分別方法や搬出手順、使用する車両やコンテナなどを決めていきます。
 

STEP2 必要な契約・マニフェストの準備を行う

現場確認を行い、回収する廃棄物の種類や処理方法などが決まったら、回収前に必要な手続きを進めます。
事業活動に伴って発生した廃棄物のうち、産業廃棄物に該当するものの収集運搬や処分を外部の処理業者へ委託する場合には、廃棄物処理法に基づいた適切な手続きが必要です。
 

産業廃棄物処理委託契約を締結する

産業廃棄物の処理を外部へ委託する場合、単に「回収して持っていってもらう」だけではありません。
排出事業者は、委託する産業廃棄物の種類や処理方法などを確認し、必要な許可を持つ収集運搬業者・処分業者と、法令に基づいて書面で委託契約を締結します。
廃棄物の種類によって処理できる業者や施設が異なるため、委託先が必要な許可を有しているか確認することも重要です。
 

マニフェストを交付する

産業廃棄物を処理業者へ引き渡す場合には、原則としてマニフェスト(産業廃棄物管理票)を使用して処理状況を管理します。
マニフェストは、排出した産業廃棄物が、誰によって収集・運搬され、どこで処分され、適正に処理されたかを排出事業者が確認するための仕組みです。
委託契約が「どのような条件で処理を依頼するのか」を定めるものだとすれば、マニフェストは「委託した廃棄物が適正に処理されたか」を確認するためのものと考えると分かりやすいでしょう。
 

STEP3 現場に適した車両・コンテナを手配する


大量の廃棄物を効率よく搬出する方法の一つが、大型コンテナの活用です。
回収現場の近くにコンテナを設置し、椅子や棚などの廃棄物を順番に積み込んでいきます。廃棄物の保管場所の近くまでコンテナを設置できれば、作業員が廃棄物を運ぶ距離を短くすることができ、搬出作業を効率よく進められます。
廃棄物の量が多い現場では、複数のコンテナを同時に使うことで、積み込みと運搬を並行して進めることも可能です。
ただし、コンテナを置くにはそれなりのスペースが必要です。
車両が入ってこられる経路だけでなく、コンテナの積み降ろし用のスペース、周囲の安全確保ができるかどうかも、あわせて確認しておく必要があります。
 

STEP4 積載効率と安全性を考えて積み込む


椅子や棚、机などの大型品をそのまま積み込んでいくと、コンテナ内部に大きな隙間が生まれることがあります。
隙間が多くなるほど、一つのコンテナに積める量が少なくなり、必要な運搬回数が増える可能性があります。
そのため、積み込み時には廃棄物の大きさや形状、重量などを確認しながら配置を考えます。
たとえば、比較的大きな家具や板材などを配置したうえで、空いたスペースに小型の廃棄物を収めるなど、できるだけ無駄な空間が生まれないように積み込みます。
 

STEP5 飛散・落下を防止して処理施設へ運搬する


コンテナへの積み込みが終わったら、そのまま出発するのではなく、運搬中に廃棄物が飛散したり、道路へ落下したりしないよう対策を行います。
たとえば、コンテナ上部にシートを掛け、積載物が外へ飛び出さないよう固定します。
特に、軽量なプラスチック製品、布類、袋類、細長い清掃用具などは、走行中の風や振動の影響を受けやすいため注意が必要です。
 

積み込み後に確認する主なポイント
・コンテナから廃棄物が大きくはみ出していないか
・積み荷が不安定な状態になっていないか
・運搬中に飛散する可能性がないか
・シートや固定具が適切に取り付けられているか
・重量が一部に偏っていないか

 
大量の廃棄物の回収は、「コンテナへ積み込めば終わり」ではありません。
安全に運搬できる状態にしたうえで、適切な処理施設へ運搬します。
 

まとめ

大量の廃棄物は、少量のうちは後回しにしやすいものですが、長期間そのままにしていると、保管スペースを圧迫するだけでなく、分別や搬出が難しくなり、処分にかかる手間や費用が大きくなる可能性があります。

早めに回収を検討したいケース
・倉庫や敷地の一角が廃棄物で埋まっている
・椅子や棚などの大型備品が大量にある
・木製品や金属製品などが混在している
・自社で分別する人員を確保できない
・廃棄物の全体量を把握できていない
・事業所や倉庫の移転、閉鎖、改修を予定している
・明け渡し期限までに廃棄物を撤去する必要がある
・一度の運搬では回収できそうにない
・定期回収だけでは廃棄物の増加に追いつかない

 
 
このような状況では、まず、どのような廃棄物が、どの程度、どのような状態で保管されているのかを確認してみましょう。
全体の状況を把握することで、自社で対応できる範囲なのか、回収業者への依頼が必要なのかを判断しやすくなります。
 
さらに、
「量が多すぎて、どこから手を付ければよいか分からない」
「何が含まれているのか把握できていない」
「自社だけでは分別や搬出が難しい」
このような場合は、無理に自社だけで対応しようとせず、一度回収業者に相談してみるのもおすすめです。

 

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