BLOG

ブログ

商品・サービス
斎藤英次商店本社

「わざわざじゃないんです」段ボールの無料回収を“生活の流れで使う”某スーパー利用者の話


 

スーパーでの段ボール無料回収

いま多くのスーパーには、古紙や段ボールを入れられるリサイクルステーション(=無料回収ボックス)が設置されています。
しかし、実際に利用しているのはどんな人で、どのような理由で持ち込んでいるのでしょうか。
今回は、某スーパーのリサイクルステーションを週末のたびに利用している40代後半の主婦(50代の夫と3人の息子がいる5人家族) に話を聞きました。
「わざわざ持ってきているように見えるかもしれませんが、私の中では全然“わざわざ”じゃないんですよ」
そう語る彼女の言葉から、段ボール無料回収が生活の一部になっている理由が見えてきます。
 
▶ 無料段ボール回収ボックスはこちら

 
 

3人のスポーツ男子を育てる家庭は“食材の量が桁違い”

「うちは男の子が3人いて、全員スポーツ部なんです。中学生は野球、高校生と大学生はサッカー。とにかく食べるんですよ、本当に」
週末になると、夫婦で「1週間分の食材のまとめ買い」に出かけるのがルーティン。
「マイバッグとかスーパーの袋じゃ全然足りなくて。家族5人分の1週間分となると、正直、袋じゃ無理なんです。入ったとしても、袋の中で倒れたり崩れたりしてしまう」
そこで彼女がいつも頼りにしているのが、サッカー台付近に置いてある “ご自由にお使いください” の空き段ボール箱
「段ボールって本当に便利で、底が平らだから食材がきれいに詰められるし、運ぶときにも安定してるんですよね。うちは毎週2〜3箱は使います」
 
※スーパーのサッカー台とは、レジ会計後に袋詰めする台のこと(Sacker=袋詰めする人 が由来)
 
 

買い物で持ち帰った段ボールは“通い箱”として再利用

持ち帰った段ボールはすぐ捨てるわけではありません。
「丈夫な段ボールに当たると、翌週の買い物にそのまま持っていくんです。これを私は“通い箱”って呼んでます(笑)」
段ボールは驚くほど耐久性が高く、数回の買い物に使い回せることも多い。
彼女の家では、これがもう“普通のスタイル”になっています。

 
 
 

傷んだ段ボールは「無料回収ボックス」へ。これも“買い物ついで”

何度か使った段ボールは、当然ながらヘタってきます。
「端が潰れてきたり、湿気を吸って弱くなったりしたら、帰りにリサイクルステーションの段ボール無料回収ボックスに入れてます。わざわざじゃなくて、買い物の動線にあるから自然にそうなるだけです」
某スーパーのリサイクルステーションは店頭にあるため、
買い物 → 車へ荷物 → 帰る前に“ポン”と入れる
この流れがスムーズに成立している。
「これ、本当に楽なんですよ。家に持ち帰ってゴミの日に合わせて縛って…とかいう手間がないですしね」
 
▶ この段ボールはボックスに入れないで!

 
 

行政回収に出せる。でも「週末の買い物ついで」が圧倒的にラク

段ボールは自治体の資源回収に出しても問題ありません。
しかし、彼女は迷わずスーパーの無料回収ボックスを選びます。
「自治体回収の日って、朝バタバタじゃないですか。お弁当、洗濯、朝ごはん…やることだらけで段ボールをまとめて出すのは正直面倒。
でも、週末は絶対スーパーに行くので、そのついでに車に積んで持っていくだけ。これが一番ラクなんです」
この“ついで感”は、生活者の視点で非常に大きなポイントです。

 
 

段ボール以外の古紙や不用品もまとめて持っていく

「スーパーのリサイクルステーションって、段ボールだけじゃなくて牛乳パックとか新聞、雑誌も無料回収してくれますよね? だから家に溜まった紙類は全部まとめて車に積んで持っていっちゃいます」
無料で紙類をまとめて処理できるのは、忙しい家庭にとって非常にありがたい。
「家がスッキリするというのも大きいです。一気に片付くから気持ちいいし、子どもたちの部活の道具とか荷物も多いので、少しでもスペースを空けたいんですよね」

 
 

“やらされ感ゼロ”。生活の流れに溶け込むから続く

今回のインタビューで特に印象的だった言葉がこちら。
「もし、段ボールを無料回収ボックスに入れるだけのために出かけてください、だったら続いていなかったと思うんです」
つまり―
リサイクルの主体は「善意」ではなく「生活動線」
「買い物する ⇒ 段ボールを使う ⇒ ボロくなったら買い物ついでに無料回収に出す」
この一連の流れが自然すぎて、“やっている意識すらない”のだといいます。

 
しかしながら―
「環境にいいことをしてるんだろうな、という満足感はあります。でも意識高くやってるわけじゃなくて、結果としてそうなってるだけです(笑)」
頑張らなくていい。
自然とできる。
負担がない。
だから続く資源循環。

 
 

段ボール無料回収の存在が「買い物の安心感」にも

段ボール無料回収があることは、買い物体験そのものにも影響しています。
「安心して段ボールを使えるんですよね。使ってボロくなっても、無料で回収してもらえれば邪魔にならない。だから買い物もスムーズです」
段ボールを“躊躇なく使える”ことが、結果として買い物効率を上げているのです。

 
 

生活者の本音

「段ボールをわざわざ持ってきてくれてありがとうございます」
そう伝えると、彼女は笑ってこう返しました。
「だから、わざわざじゃないんですよ(笑)。買い物の動線の中にあるから、自然にやってるだけなんです」
この一言は、店舗側・事業者側にとって非常に重要です。
人は“自然にできる仕組み”の中でこそ行動する。
リサイクルステーションは、その自然な流れをつくる存在。

今回の顧客の声はまさにそれを物語っていました。

 
 

某スーパー利用者が語る、段ボール無料回収が続く理由

• 食材の量が多い家庭では段ボールが必需品
• 数回使ったら“買い物ついで”に無料回収へ
• 行政回収より圧倒的にラク
• 古紙・不用品もまとめて出せる
• 家が片付くメリットも大きい
• 「やらされ感」ではなく「生活動線」だから続く
• ちょっとした満足感が継続の後押しに
 
このストーリーは、サーキュラーエコノミー推進のヒントになるはずです。
 
リサイクルステーションの地図は↓

 
 
 

VISION2046

 

Zero Waste 廃棄物のない社会を目指して
私たちは、世界規模の資源循環をにないます。
そのために、誰でも簡単に楽しくリサイクルできるようにします。

 

Zero Carbon 温室効果ガスを排出しない社会を目指して
私たちは、脱炭素型の資源循環ビジネスモデルを創造します。
そのために、デジタル技術や再生可能エネルギーを活用します。

 

斎藤英次商店のミッション・ビジョンはこちら

一覧へ戻る