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斎藤英次商店本社

忘れ物のモバイルバッテリーが発火したら?空港・駅・ホテルで考えたい保管中の火災対策

空港・駅・ホテルの忘れ物モバイルバッテリーが発火したときの備え

忘れ物のモバイルバッテリー、保管中の火災リスクを考えていますか?

空港や駅、ホテル、商業施設など、不特定多数の人が利用する施設では、スマートフォンやハンディファン、モバイルバッテリーなどが「忘れ物」として届けられることがあります。
 
では、忘れ物として預かったモバイルバッテリーが、保管中に突然発煙・発火したらどう対応しますか?
 
モバイルバッテリーにはリチウムイオン電池が使用されており、強い衝撃や高温、製品の不具合などによって異常発熱し、発火することがあります。
 
利用客から預かった物の場合、そのモバイルバッテリーが「いつ購入されたのか」「過去に落下などの衝撃を受けていないか」「製品に不具合がないか」といった使用履歴まで施設側が把握することは困難です。
 
そのため、空港・駅・ホテルなどでは、忘れ物を単に保管するだけでなく、万が一、保管中に発熱・発煙・発火した場合にどう対応するのかまで考えておくことが重要です。
 
この記事では、忘れ物として預かったモバイルバッテリーの発火リスクと、施設で考えておきたい火災への備えについて解説します。
 
▶ モバイルバッテリー火災に対応した消火器具の詳細はこちら
 
 
 

リチウムイオン電池製品の中でも火災の多いモバイルバッテリー

モバイルバッテリーはリチウムイオン電池製品の中でも火災の多い製品
モバイルバッテリーは、スマートフォンなどを外出先で充電できる身近な製品です。一方で、内部には大きなエネルギーを蓄えるリチウムイオン電池が使用されています。
 
独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)によると、2021年から2025年までの5年間に報告された「リチウムイオン電池搭載製品」の事故は2,140件あり、製品別ではモバイルバッテリーの事故が最も多く報告されています。
 
事故の原因は一つではありません。NITEでは、高温環境への放置、外部からの衝撃、製品の不具合などによってモバイルバッテリーが異常発熱・発火した事例が紹介されています。
 
つまり、外観上は普通のモバイルバッテリーに見えても、どのような状態にあるのかを見た目だけで完全に判断することはできません。
 
 
 

なぜ「忘れ物」になると施設側で考える必要がある?

モバイルバッテリーの忘れ物が多い空港施設
自分で使用しているモバイルバッテリーであれば、落とした、強い衝撃を与えた、最近膨らんできたなど、所有者自身が異常に気付ける可能性があります。
 
しかし、空港や駅、ホテルなどで忘れ物として預かったモバイルバッテリーの場合、施設の担当者には、それまでどのように使用されていたのか分かりません。
 
例えば、次のような情報を把握できない可能性があります。
 

■ 過去に落下などの強い衝撃を受けていないか
■ 高温になる場所に長時間置かれていなかったか
■ 膨張や異常発熱などが以前から発生していなかったか
■ リコール対象製品ではないか
■ どの程度劣化しているのか

 

さらに、忘れ物は所有者へ返却されるまで、一定期間施設側で預かることになります。
 
そのため、「モバイルバッテリーを拾得した後、どこで保管し、異常が起きた場合にどう対応するか」も施設の安全管理を考えるうえで確認しておきたいポイントになります。
 
 
 

モバイルバッテリーは衝撃によって発火することもある

忘れ物として預かったモバイルバッテリーで特に意識したいのが、過去に受けた可能性のある「衝撃」です。
 
リチウムイオン電池は、強い衝撃などによって内部が損傷すると、内部短絡(ショート)が起こり、異常発熱や発火につながる可能性があります。
 
NITEでも、モバイルバッテリーに外力が加わったことで内部のリチウムイオン電池セルが異常発熱した可能性がある事故が報告されています。
 
忘れ物の場合、「落としてから忘れ物になった」のか、「単純に置き忘れただけ」なのかを施設側が判断できないケースも考えられます。
 
だからこそ、モバイルバッテリーを預かる可能性のある施設では、発火を完全に予測することではなく、異常が発生した場合にどうするかを事前に決めておくことが重要になります。
 
 
 

空港・駅・ホテルなどで考えておきたいモバイルバッテリーの保管

忘れ物モバイルバッテリーの保管で考慮しておく点
忘れ物としてモバイルバッテリーを預かる可能性がある施設では、通常の遺失物管理に加えて、リチウムイオン電池を搭載した製品であることも踏まえて保管方法を検討する必要があります。
 
例えば、施設内で次のような点を確認しておくことが考えられます。
 

■ モバイルバッテリーをどこで保管するのか
■ 周囲に燃えやすい物がないか
■ 膨張・変形・異常発熱などが確認された場合にどうするのか
■ 発煙・発火した場合、誰が対応するのか
■ 119番通報や避難などの手順が共有されているか
■ 初期対応に使用する器具をどこに配置するのか

 

特に重要なのは、「預かった後の通常時の管理」と「異常が起きた場合の対応」を分けて考えておくことです。
 
施設ごとの消防計画や安全管理上のルールなども踏まえ、実際の保管・対応方法を決めておきましょう。
 
 
 

保管中のモバイルバッテリーが発煙・発火したらどうする?

モバイルバッテリーから発煙・発火した場合、まず優先すべきなのは人の安全です。
 
東京消防庁では、リチウムイオン電池から火花や煙が激しく噴出している場合には近寄らず、勢いが収まってから大量の水や消火器で消火するよう案内しています。
 
また、NITEではモバイルバッテリーなどが発火した場合、大量の水で消火し、可能な限り水没させた状態で119番通報するよう案内しています。
 
ただし、実際の施設では発生場所や周辺環境、製品の状態などによって状況が異なります。無理に初期消火を行わず、施設で定められた消防計画や対応手順に従うことが重要です。
 
 
 

「発火した後」に使う器具まで準備していますか?

空港や駅、ホテルなどでは、火災を発生させないための予防策だけでなく、万が一発火した場合の初期対応まで想定しておく必要があります。
 
特に忘れ物のモバイルバッテリーは、施設側が購入・使用している機器とは異なり、それまでの使用状況や状態を把握できないという特徴があります。
 
そこで検討したいのが、必要な消防設備や施設としての対応体制に加えて、リチウムイオン電池火災への初期対応を想定した消火器具を備えておくという考え方です。
 
 
 

モバイルバッテリー火災への初期対応を想定した消火器具「LionEX」

▶ LionEX(ライオネックス)は、リチウムイオン電池火災への初期対応を想定した消火器具です。
 
リチウムイオン電池火災では、電池内部の温度が急激に上昇する「熱暴走」が発生することがあります。LionEX(ライオネックス)は特殊な液剤をバッテリーセルの隙間などに浸透させ、内部の熱源を冷却することを目的としています。
 
LionEX(ライオネックス)には主に次の3つの特徴があります。
 
1.急速冷却
特殊な液剤によってリチウムイオン電池を冷却し、熱暴走の連鎖を抑えることを狙います。
 
2.バッテリー内部への浸透
表面張力の低い液剤がバッテリーセル間などの微細な隙間へ浸透し、内部の熱源まで冷却することを目的としています。
 
3.再発火を抑制
一度炎が収まった後も残る熱に対して、温度の再上昇を抑え、再発火を抑制する作用が想定されています。
 
なお、LionEX(ライオネックス)は消防法上の「消火器」ではありません。消防法などに基づいて必要となる消防設備の代わりではなく、リチウムイオン電池火災への備えを追加するための消火器具という位置づけになります。
 
 
 

空港・駅・ホテルなら、どこへの設置を検討する?

ホテルでのスマートフォンやモバイルバッテリーの置き忘れ
LionEX(ライオネックス)の導入を検討する際は、単に施設内に設置するのではなく、モバイルバッテリーなどの忘れ物がどのような経路で管理されているのかを確認することが重要です。
 
例えば、次のような場所が検討対象として考えられます。
 
空港
遺失物・忘れ物を受け付ける場所や保管場所、防災・施設管理部門など、モバイルバッテリーが一時的に集まる可能性がある場所を確認します。
 
駅・鉄道施設
駅係員が忘れ物を受け取る場所、一時保管場所、遺失物を集約する施設など、拾得から保管までの動線を確認します。
 
ホテル・宿泊施設
客室の清掃時などに発見された忘れ物をフロントやバックヤードへ集約する場合、モバイルバッテリーをどこで保管しているのか確認しておくことが考えられます。
 
商業施設・レジャー施設
インフォメーション、防災センター、遺失物保管場所など、利用客の忘れ物が集まる場所を中心に確認します。
 
ポイントは、「人が多い場所」ではなく「モバイルバッテリーが忘れ物として集まる場所」を起点に考えることです。
 
実際の設置場所や対応方法については、それぞれの施設の消防計画や運用、想定するリスクなどを踏まえて検討してください。
 
 
 

まとめ|忘れ物として預かった「その後」の火災対策まで考える

空港や駅、ホテルでもリチウムイオン電池火災の対策をしておけば安心
モバイルバッテリーは多くの人が日常的に持ち歩いているため、空港・駅・ホテル・商業施設などでは、利用客の忘れ物として預かる可能性があります。
 
忘れ物として預かった場合、施設側ではそのモバイルバッテリーが過去にどのように使用され、どのような衝撃を受けてきたのか把握できないことがあります。
 
だからこそ、「忘れ物を預かる」という日常業務の中にも、リチウムイオン電池をどこで保管し、異常が発生したら誰がどう対応するのかという視点を加えておくことが重要です。
 
まずは施設内の忘れ物管理の流れを確認し、必要な消防設備や通報・避難などの対応体制を整えたうえで、リチウムイオン電池火災への初期対応手段についても検討してみてはいかがでしょうか。
 
株式会社斎藤英次商店では、リチウムイオン電池火災への初期対応を想定した消火器具「LionEX(ライオネックス)」を法人向けに取り扱っています。
 
空港・駅・ホテル・商業施設などで、モバイルバッテリーをはじめとしたリチウムイオン電池火災への備えをご検討の企業・施設運営者様は、お気軽にご相談ください。
 
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