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斎藤英次商店本社

【見学会レポート】清掃工場と最終処分場を見学してきました!

はじめに。

私たちが参加した見学ツアーとは?


私たち斎藤英次商店のマーケティングチーム2名、サーキュラー推進部1名の計3名で、2026729日に開催された公益財団法人東京都環境公社主催の清掃工場・埋立処分場見学会に参加してきました。当日の見学先は有明清掃工場と中央防波堤埋立処分場の2カ所です。有明清掃工場は我々の事業に近いようでなじみの薄い可燃ごみの焼却施設です。



私たちの仕事と見学先との接点とは?


我々は再生資源卸売業や産業廃棄物収集運搬を主たる業としています。再生資源は自社工場で圧縮梱包したのち直接製造会社や再生工場に出荷します。産業廃棄物についても、中間処理場へ持ち込むまでが業のため、最終処分場は勿論のこと、可燃ごみの焼却施設の現場は、身近でありながら、意外に接点がありませんでした。

そのため今回は我々が扱うことのない廃棄物の別ルートと我々の業務のその先を実際に見て、感じたことをお届けしたいと思います。


まず見学したのは、有明清掃工場です。

真ん中に高くそびえる煙突のある建物が有明清掃工場です。


有明清掃工場とは?


ツアーの最初に伺ったのは有明清掃工場です。ここは東京二十三区清掃一部事務組合が運営する清掃工場で、江東区有明に位置しています。平成6年竣工、焼却炉を2炉備えており、1日最大400トンのごみを処理することが可能です。

ここでの焼却熱は隣接する江東区有明スポーツセンターの温水プールや施設の冷暖房にも活用されています。いわゆるサーマルリサイクルです。


稼働し続ける施設には人もたくさん必要か?


この巨大な施設(敷地面積24,000㎡、発電出力5,600kW、煙突高140m)に到着してまず思ったのは、作業員の少なさです。思った以上に見かけません。見学ルートの事情もあるのでしょうが、実際、この施設では中央制御室で状況をカメラ映像やデータ収集から把握し、ほとんどの設備を管理しています。ゴミの受入から始まり、ゴミクレーンはコンピュータによる全自動運転が可能です。ちなみにゴミクレーンはごみの攪拌と炉への投入を行っています。攪拌とは、簡単に言うと、大きさや素材も様々な可燃ごみを均一に燃えるように混ぜることです。


まるでごみ処理場に見えないのはなぜ?


さてこの有明清掃工場を訪れた時にずっと気になっていたことがもうひとつありました。それはまるで嫌な匂いがしないことです。当然、それにも理由はありました。まずごみバンカ内(ごみを溜めておくスペース)の空気は焼却炉へ送られて臭気成分を焼却・分解され、プラットホーム(ごみの受入場所)の出入り口にはエアカーテンが設置、消臭剤を噴霧しています。現場では、ごみバンカ内を負圧に保つことで、臭気を含んだ空気が外へ漏れにくい環境をつくっているとの説明もありました。

なるほど、見学バスは建物脇に駐車して、歩いて施設の中に入っていきました。その際、すぐ側にはプラットホームへの搬入路が走っており、我々が到着したときにも塵芥車が出入りしていたのですが、それでも全く臭いを感じることがなかったのはそのためだったのです。

当然、排煙に関する対策も半端ではありません。ろ過式集塵機や洗煙設備、触媒反応塔など工場設備の半分以上がこの排煙無害化のための設備なのです。

その他排水処理や騒音・振動対策など様々な環境対策が組まれています。

こういった環境への徹底した対策や配慮が、大きなごみ処理施設とは感じさせずに街中に溶け込める最大の要因なのだと私は納得しました。


有明清掃工場がもつ、国内でも数少ないシステムとは?


有明清掃工場を語るうえで外すわけにはいかない特徴がもうひとつあります。それがゴミ管路収集システムです。地下に埋設された総延長約16.5kmにも及ぶパイプ(管路)を空気吸引方式で工場までごみを運ぶ設備です。カバーエリアは臨海副都心の台場、青海、有明南地区に渡り対象面積約4,420,000㎡を誇ります。排出者は各施設にある専用のダストシュートに可燃ごみを投入することで後は勝手に清掃工場まで運ばれるのです。従って排出者は24時間365日いつでもごみを出すことができ、個別に回収車両が地域を回る必要もありません。実際、見学中も、管路収集専用の排出口から、随時、可燃ごみが投入されていました。

イメージ図(生成AIを使用しています)



夢のようなシステムですが、やはり課題はあります。何といっても一番は高コストです。全ての管路を埋設するため既存の都市に導入しようとすると膨大なコストがかかります。都市インフラとして地下に大規模な管路を整備する必要があるため、既成市街地へ後から導入するのは容易ではありません。場所によってはそもそも不可能な場合もあります。そのため都市計画段階での検討が必要となり、必然的にニュータウンなどの都市計画でないと導入されにくいのです。また運用コストも決して馬鹿にならず、現在も運用している都市はそう多くありません。


ごみは燃やせばそこで終わりではありません。

燃やしたごみはどうなる?


ごみに限りませんが、ものを燃やした後には灰が残ります。当然、この工場でも大量の焼却灰が発生しています。昔は直ちに灰を埋め立てていたようですが、最終処分量の削減と資源の有効利用を目的として、この残灰についてもセメント原料化、徐冷スラグ化、焼成砂化といった資源化が行われています。

こうして収集した可燃ごみを焼却することでまずは容積を約20分の1まで減容し、更に一部を再資源化することで、極力、最終処分である埋立処分場へ搬入する量を減らす努力を続けているのです。


次に見学したのは東京の「最後の受け皿」、中央防波堤埋立処分場です。

 

自分の目で見た最終処分場とは?


昼食を済ませ、次に向かったのは最終処分場である中央防波堤埋立処分場です。ここは区画が中央防波堤内側埋立地、中央防波堤外側埋立地、新海面処分場に分かれていて、今回私たちが見学したのは中央防波堤外側埋立地(約1,990,000㎡)でした。およそ東京ドーム42個分。言葉でも十分広いのですが、やはり実際に立つとその広さに驚きました。そしてその土地が全てごみの埋め立てによって形成されていることを考えると尚更です。ごみはサンドイッチ工法と呼ばれる方法で埋め立てられていて、これは3mの厚みでごみを廃棄し、その上に50cmの覆土を重ね、それを繰り返していく工法です。現場では数十年前の層を見学させてもらいましたが、いまだにプラスチック素材が分解されずに残っており、知識として知ってはいましたが、自然に還るには程遠い廃棄物を実際に見ると、環境意識はいやがおうにも高まります。

奥に見えるのが、埋立中の土地



私は埋立地を荒涼とした、時として土からゴミが突き出しているようなそんな場所だと恥ずかしながらイメージしていました。しかし実際に立ってみると、ここ中央防波堤一帯には植栽や緑地も多く、内側埋立地には海の森公園も整備されています。現在も埋立作業が続いているブロックは別にして、とても景観が良いことにも驚きました。


ここで気を配らないといけない、環境対策とは?


景観が良いイコール環境がいい、とはなりません。特に雨水への対策にはとても力を入れていました。パッと見は広大な島であり大地ですが、そのほぼ全てはごみで形成されています。雨水がごみ層を通過する過程で汚れ、染み出てきたものを浸出水と呼び、埋立地の外周道路脇にある水路から集水池に集められます。そこから調整池に送られ、ここで浸出水の流量調整や水質の均一化を図ってのち、処理場内にある排水処理場にて様々な浄化処置を受けてようやく下水道を通って水再生センターから東京湾へ放流されるのです。


「最後の受け皿」と言った意味は?


不燃ごみや粗大ごみなどリユースやリサイクル、再資源化できるものは各中間処分場で分別され、それ以外は破砕するなど、可能な限りの方法でごみの減量を図り、これ以上減量できないとなって初めてこれらのごみは最終処分場に持ち込まれます。先に見学した先で発生する残灰もそのひとつです。ごみの最後行きつく先という意味で、ここは最後の受け皿と言えるのですが、東京湾内において、新海面処分場の後に新たな処分場を確保することは極めて困難です。その理由として、東京湾には様々な船舶が往来しており、そこには航路が存在します。この場所で航路を塞がずに処分場をこれ以上拡げることは出来ないのだそうです。この意味でも最後の受け皿と言えるでしょう。

いずれこの区画も廃棄物が積まれていくのです。



ニュースなどでも取り上げられていましたが、東京都では、分別やリサイクルの促進によって、現在の処分場の残余年数を「50年以上」と試算しています。しかし、埋立が続く以上、その容量が有限であることに変わりはありません。確実に埋め立てが続いている以上、限界が来ることもまた紛れもない現実なのです。


さいごに。

今回の見学会で得たことは?


今回の見学では、可燃ごみの集積から焼却、その後の埋め立てまでを通して体感することが出来ました。廃棄するものを焼却して減量しても必ず残ってしまうものがあり、現在の処理体系では、資源化等ができず最後に残ったものは、最終的に埋立処分されています。可燃ごみは焼却によって大幅に減容できますが、それでも焼却灰などは残ります。これが不燃ごみや粗大ごみになればより減量は難しくなるでしょう。そうなると大事になるのがやはり3Rではないでしょうか。


私たちが為すべきことは?


最終処分される前に資源として循環させることの意義。改めて再資源化への取り組みやそのための分別及びその啓蒙などやるべきことは山積しています。

それらを解決するためにどうすれば良いか、私たちは事業を通してこれらに取り組み50年、100年先も人が快適に住み続けることができる地球環境を維持するために活動を続けます。



【出典・参照】

東京二十三区清掃一部事務組合/ごみれぽ23、ごみれぽ23 Kids

東京二十三区清掃一部事務組合/有明清掃工場

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