社長メッセージ

株式会社斎藤英次商店 代表取締役社長 斎藤大介

創業者の斎藤英次は私の祖父であり、私は三代目になります。私の親戚はほとんどが古紙問屋を営んでおり、幼少より父、祖父、親戚のみなさんから古紙問屋とは何か、経営者とは何かを教えていただきました。恵まれた環境にあったことは私の財産のひとつです。
父の方針で、小学生の頃から家業を手伝ってきました。父に連れられてお得意様にお会いすることも何度かあり、いきなり質問をいただいて顔が真っ赤になったこともありました。電話を受けたり、伝票を書いたりもしていました。
古紙商売は迫力があり、いつも大量の古紙がトラックに満載で持ち込まれてきます。社員の人はみんな元気があり過ぎる人ばかりで、大声でちょっと怖い。子ども心に、「私の家業はこれなんだな。この世界で頑張っていこう」という思いで過ごしてきました。

大学生になったあるとき、私の生き方を変えた、先輩からもらった忠告があります。
先輩から家業について聞かれ、私は答えました。
「古紙を売ったり買ったりしている商売で、古紙の問屋なんです」。
先輩は顔を輝かせて、「いい商売しているな。絶対にいいよ。これから大きな商売になる」と喜び、次に質問しました。「どんな規模なの?」。
私は「父が社長で、社員が…」と、決して大きくない家族経営の会社の規模を話しました。すると先輩はつまらなそうな表情になって、「そんなのだめだ」と言ったのです。
続けて、「これから環境に関わる仕事は重要だ。それなのになんで家族経営なんてちっぽけなことをしてるんだ。世の中に重要な仕事が家族経営ではだめだよ」と忠告したのです。
後継者がいなければやめればいい。儲からなければやめよう。皆が食べられるだけ稼げればなんとかなる……こんな経営姿勢では、環境に関わる大切な使命に応えることはできないと、私は理解したのでした。

あれから20年ほどが過ぎました。社長に就任して8年になります。ようやく今、あのとき先輩が言った、古紙問屋としての使命を果たすための事業を進めていく準備が整いました。
経営とはミッションの探求であり、それは崇高で理想に近いものであるべきです。ミッションとは、世の中を変えていくほどの信念に満ちたものでなくてはなりません。
そんな普遍のミッションとして私が位置付けたいのが、社会貢献であり、環境への貢献なのです。古紙リサイクルの循環が経済的価値を高め、そこから社会貢献という価値を生み出していく。つまり「モノの価値と心の価値をつなぎ、世界を豊かにする」。古紙の流通で生まれる価値を、金銭的なものだけでなく、社会的な価値にまで高めていきたいのです。
「環境の世紀」である今、私たちは古紙問屋としての使命を果たすことができる新たな事業を創造していきます。自分の仕事が環境に貢献できて、お客様が喜んでいただけるなんて素敵なことだと思いませんか。

これからの時代は新たな事業拡大も視野に入れながら、海外に顧客を増やして輸出に力を入れるほか、商品の拡大や事業領域を広げていく多角化も行っていきます。そのために、若い人たちにも責任と権限をもってもらい、新しいアイデアをどんどん形にしていきたいと考えています。お客様に最も近いところにいる社員たちがイノベーションを主導していける体制を作り、そのための人材を求めていきます。

会社の前途を切り拓いていくのは、経営者である自分の仕事。斬新なことにも挑戦を続けていきます。一方で、個人の意見を受け入れる土壌をつくり、社員が主体性を持って働きやすい職場作りも心がけていきます。

私たちの仕事は、製紙工場の商品の受け入れも朝早く始まり、現場の仕事も午後はそれほど遅くならない「朝型」です。これは当社の強みでもあることから、夜は仕事を早く切り上げて家に帰り、家族との時間を大切にする生活を私自身が実践しています。「ワークライフバランス」を重視し、プライベートと仕事の両方を大事にしていくことを自分に課しているのです。
私たちが自らに課された使命を果たしていくために不可欠なのは、日々成長を遂げてくれる社員の能力です。一人ひとりの個性を生かし、それらの英知を合わせることで、大きな成長を遂げることができるのです。そして当社には、それらを積極的に具現化し、挑戦できる場があります。

働く程に環境に貢献し、お客様に喜ばれ、社員に愛され、積極的に新しい挑戦ができる斎藤英次商店。これからの未来を築いていく学生のみなさん、これを読んでくれているあなたの仲間入りを、心から待っています。

代表取締役社長 斎藤 大介